2015-04-25

スピリチュアルヒプノバース Vol.2


スピリチュアルヒプノバース、Vol 1からの続きです。


ヒプノバースの準備万端な妊娠生活の最終日、
そう、出産の当日がやってきました!


いよいよの『波』(陣痛)を感じ始めたのは、
夫と一緒にレストランでランチをとっている時でした。




前述のスクリプト、イメージングの練習で
既に頭の中に誘導催眠が完全に入っていた私、

ランチをとりながらもセルフヒプノ(自己催眠)を開始です。

 
 一口食べて、モグモグもぐもぐ。
子宮収縮の波が来たら、
目をつぶって呼吸とイメージングに集中!

軽いヒプノ状態を保ちながら、食事を続けている姿は
他者の眼からみたらおそらくおかしくみえたのでしょう、

「奥様、大丈夫ですか?」

と、ウェイトレスの女性が夫に何度も聞いてきたとか。
(私は集中していたので気が付きませんでした・笑)


そして夫の答えは、

「あはは。全然大丈夫です。ありがとう。
彼女には今、ただ陣痛が来ているだけですから。」


夫は私が深いリラックス状態にいるのを知っていたのでそう答えたのですが、

その夫の落ち着きと答えにも
ウェイトレスさんはびっくりで、
影からずっと様子をうかがったり、
お店からのサービスと言ってコーヒーをくれたりしたとか(笑)



そして食べ終わって家に帰ると
無性にカカオが飲みたくなって、夫に作ってもらっている最中に

『あ、もう病院に行って。』

と、私の身体が要求してくるのを感じました。



出来立てのカカオをがぶ飲みし(笑)、すぐに病院へ!




病院でヒプノバースをする場合には、
事前に、そして当日にも口頭での説明に加えて
文面でその旨を記しておきます。

看護婦さんや助産婦さんが交代になったら、
必ずその紙を渡してもらって
不必要な医療処置やトークを省くためです。



ドイツでは、自然出産をする人は少なくはありませんが
ヒプノバース自体をする人は多くもありません。
(助産婦さんは、その知識だけはありました)




さて、病院に着いてからは
録音していた自分の声のオーディオで誘導催眠を。

収縮が来る度
子宮の仕組み上の収縮の動きを
イメージでサポートし、
身体の内部の変化の波にのります。



そして同時に
すべてが光で包まれているイメージを続け、

その感覚は、まさに至福、エクスタシー。



出産のその瞬間はエクスタシーだとよく言われ、
私もそれを感じましたが

ヒプノバースのすごいところは
その最後の瞬間のみならず、

その前の時点でも至福状態になれる事。



そして私の感覚では
赤ちゃんは既に最後の段階に来ていると感じたため
看護婦さんに子宮口をみてもらいます。


そこで、

「もうすぐですよ。」

と言われるかと思いきや、


「まあ、ここから2時間かかるかもしれないし、
10時間以上かかるかもしれないわね。」

と。



その言葉で
私は深い催眠状態、至福の状態からハッと冷めてしまい、

咄嗟に

「10時間以上?? 無理無理!! 体力もたない。ヒプノバース却下!
PDA(麻酔注射)の準備をお願いします!」

と口走っていました。(爆)


なんて簡単に、ヒプノバースの計画を壊す私!

選択のし直し、早すぎ!(爆)



というのも、一人目の出産時間が長かったので
その身体的負担を思い出して
それは避けたいという気持ちが勝ってしまったのでした。



看護婦さんは、すぐに麻酔医師を呼びに行き、
まずは体にCTGを付けて状態を検査しましょう、
という事になりました。



その瞬間です。



私の意識、
詳しく言えば、高次の意識(意識の最も高い部分)が

私の口からものを言わせました。


「あ、やっぱりしないで。しないで下さい。
さっきのはジョーク。PDA却下です。検査しないで下さい。」

(っていうか、出産中にそんなジョーク、ないでしょ・爆 看護婦と医師の皆さん、スミマセン・笑)



私の身体と意識は、
もうすぐにでも
赤ちゃんが出てくるのが、わかっていました。

「今、出てくるのがわかっています」



そしてそこから、
又エクスタシーの状態に戻りました。



速攻で愛と光の中に戻り、

至福の中、ヴィジュアライゼーションの中で
私も一緒に産道に入り、

赤ちゃんを抱きかかえてまもりつつ
二つのエナジーを完全に一体化させました。



もう、それはそれは、

文字通り

『至福』

以外の言葉はない感覚。



いえ、というよりも、

その言葉でも表すことが出来ないほどの

恍惚とした最最最上級の感覚。



すべてがただ、
喜びに満たされている感覚。


「本当だわ!頭が出てきたわよ!触って。」

助産婦さんに促されて手を伸ばすと、
ふわ~っと、何かとても柔らかいものに触れました。


私はそれは、赤ちゃんの頭だと思ったのですが・・・・


「見て!見て!すごい!! 幸運の子供が出てきたわ‼」

との声。


何だろうと思っていると、
どうやら赤ちゃんは羊水の中に包まれたまま
出てきたらしいのです。


ヨーロッパでは、それを

『幸運の子供の印』

とされているとか。


私が触った柔らか~いものは、羊膜だったなんて!!


そして

「羊膜を破りますね」

という声が聞こえたかと思うと、
まわりに水が溢れました。



イメージングの中で
光と愛に守られ、

そして私に抱きかかえられるように
守られながら産道を通った赤ちゃんは、


実際にも羊膜の中で
羊水の中で最後まで守られて出てきたのでした。



へその緒が繋がったまま
産まれたばかりの小さな娘を胸に抱き、

ありがとう、ありがとう

と何度も伝え、

妊娠中にうたってきた歌を静かに口ずさみ、


 ただただ、
表現のしようがない

喜びと幸せと感謝の気持ちに満たされて
涙が溢れ続けました。




そしてその後
個室に移った時、

ある、ふたつの直感が下りてきました。


またまた続きます。

Vol.3 へ。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿